- リギング作業(吊り切り)に必要な道具が知りたい
- リギング作業(吊り切り)の方法が知りたい

この記事では、リギング作業(吊り切り)の方法と必要な道具を紹介します。
リギング作業はザックリ言うと、枝や幹を少しずつ伐りながらロープで吊って下ろしていく作業です。
- 家などがあり、木を根から伐り倒せない
- 高所作業者や重機が入れない
などといった場合に行います(大規模なリギング作業ではラフタークレーン車を使うこともある)
リギング作業の基本的な順番は以下「1→2」のとおり。
- 枝下ろし
登りながら下の枝から順に伐っていく - 断幹
幹を上から少しずつ伐り落とす
作業の流れがわかりやすい動画を1つ置いときますね↓
道具の使用方法、ロープワークは「庭秀チャンネル」さんの動画が超わかりやすいです↓

本記事で紹介しているものを買えば、ほぼ上の動画のとおり作業ができます。
それでは、必要な道具をサクッと見てみましょう。
※ ヘルメット、手袋などは省きます

紹介するのは、実際に僕がリギング作業に使っている道具だよ!
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リギング作業に必要な9つの道具
ハーネス
僕は「ツリーモンキー」を使っています↓
十分な機能がついているのに、そこまでお高くない。
10万円を超えるハーネスもある中、ツリーモンキーは3万円以下で買えます。
チェストハーネス(約1万円)を買えば、フルハーネスにもなります。
サイズは、2種類↓
- サイズ1 XS-M (ウエスト75~90 cm)
- サイズ2 M-XL (ウエスト85~120cm)
ウエスト74㎝の僕は、サイズ1を使っています

ベルトを最大限まで絞れば、ピッタリです!
ツリークライミングワールドで買いました。
クライミングスパー(昇柱器)
木の幹に爪を刺して登る道具です。
僕は藤井電工の一本爪昇柱器「ツヨロン(FG-2)」を使ってます↓
他のスパーと比べると値段はお手頃。
でも、安定感は抜群です!
僕は針葉樹でも、広葉樹でも一本爪のツヨロン(FG-2)を使っていますが、今のところ不便さを感じたことはないです。
ただ、枝の剪定をする場合など幹を傷をつけたくない時は注意。
スパーでガシガシ登ると、幹が傷だらけになりますからね(最後に根から伐る場合は問題ないですが)。
そんな時は、
- ロープで登る(SRT、DRT)
- ハシゴを使う
のが無難です。

ロープをかける枝もない!って時は、枝打ちハシゴである程度登る→木登りステップでさらに登れば、結構上の方まで登れますよ↓

爪が小さくなって使えない頃には、ベルトなど他も傷んでいる可能性が高いので、本体ごと買い替えで全く問題ないと思うけどね。
ツヨロンのスパーは高価じゃないし。
ポータラップ
ロープに摩擦をかけて、枝や幹をゆっくり下ろすための道具。
僕は「NOTCHのポータラップ(中)」を使っています↓
11㎜~16㎜のリギングロープに対応しているので、割と大きな木のリギング作業にも使えます。
※ 例えば、「Teufelbergerシリウスブルロープ16mm」なら破断荷重は6300kg
また、ポータラップ本体もそこまで大きくないので、持ち運びも便利です。
デッドアイスリング
ポータラップを木に固定するためのスリング。
カウヒッチで取り付けます。
「TREEPRO MSデッドアイスリングΦ15.9mm ブルロープイエロー」
長さは3.6mです。
耐荷重は8390kg
ツリークライミングワールドで購入しました。
スプリングブロック
「スプリングブロック」は吊るし下ろすために、木の上方に付ける滑車。
僕が持っているものは、16㎜のロープまで使用可能です。
スプリングブロックには大きな負荷がかかります。
それなりに良いものを使いましょう。

スプリングブロックを木に固定する際は、ピンが飛出ている方を木側にしないように注意!
ルーピースリング
スプリングブロックを固定するのに使います。
長さは0.6m~1.2mで調整可能。
耐荷重は4989kg
また、ガースヒッチで固定すればOKなので、樹上でも簡単に取り付けられます。
ツリークライミングワールドで買いました。

ミスを防ぐために、ロープはそれぞれ違う色にするのがオススメ。
特に断幹作業では、手元にロープ類が大集合します(ルーピースリング、リギングロープ、ランヤード、クライミングロープ)。
同じ色だと、マジで混乱します。
リギングロープ
枝や幹を吊るすためのロープ。
「TREEPRO TAKUMI ブルロープΦ13mm イエロー リギングロープ」を使っています。
ツリークライミングワールドで購入。
長さは45m。
耐荷重は4700kg
20メートル以下の木であれば、45mで十分です。
基本的にハーフヒッチ+もやい結び(ボーライン)で固定してから、伐って吊り下ろします。
何回も結ぶのが面倒!って人は、ロープスリングを枝にガースヒッチ+ハーフヒッチで結んでリギングロープとカラビナでつないでもOK(あくまで「枝の場合」です。断幹はハーフヒッチ+もやい結びにしましょう)
それも面倒!という人はカラビナで。
もやい結びではなく、カラビナを使っている動画↓
ただ、吊り下ろす際、カラビナが木に押さえつけられて鯖折りの状態になってしまうので、自己責任でお願いしますね(カラビナはこのような曲げる負荷には強くないため)。
もちろん、カラビナも耐荷重がそれなりのものを使いましょう。
ちなみに僕が使っているカラビナはこれです↓
ランヤード
ヒップスターフレックスをダブルランヤード・命綱にして使っています。
詳しくはこちらの記事で解説しています↓
チェーンソ
エンジンチェーンソは、ゼノアGZ2800Tを使っています。
エンジンチェーンソのメリット
- とにかくパワフル。ある程度の大きさの幹も楽に伐れる
エンジンチェーンソのデメリット
- 始動(スタータロープをひく)が面倒
- 音がうるさい
バッテリーチェーンソのメリット
- 静か。地上の作業員とのやり取りもスムーズ
- 始動がすごく楽。スイッチ押して、アクセル握るだけ
バッテリーチェーンソのデメリット
- バッテリーのもちが悪い。バッテリーは2つは買っておくべき

どちらかというと、僕はバッテリーチェーンソの方をよく使うかな。
また、チェーンソーをハーネスにぶら下げるためのツールホルダーと、落下防止のためのストラップが必須です。

衝撃荷重に要注意(使用荷重はしっかり把握すべし)
リギングでは重量物を吊り下ろすため、それぞれのロープやギアに大きな荷重がかかります。
特に、伐り落とす瞬間には重さ以上の大きな荷重がかかります(衝撃荷重)
10kgのものでも、1m落ちれば100kgの負荷。
⇒ U=10×10×1=100
10kgのものが10m落ちると1000kg(=1t)の負荷です。
⇒ U=10×10×10=1000
なので、吊り伐りをする際は、
- 道具の使用荷重を把握する
- 吊り切りする際は、大きく伐らない
- 自由落下距離を短くする
これが大切だと思います。
さいごに
リギング作業は、
- 家などがあって木を倒せない場所
- 重機が入れない場所
などでも安全に木を伐ることができます。
ただ、高所での作業となるため、常に危険と隣り合わせです。
安全に使える道具を購入し、正しい使用方法をしっかり確認してから作業するようにしましょう。

さいごまで読んでいただき、ありがとうございました!
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