今回の記事は、『私の財産告白』を紹介します
50年以上読み継がれている名著で、多くの成功者が読んでいる『ブレない財産の作り方』のバイブルです
著者の本多静六さんは、東大で教授をしながら、25歳から資産運用を開始
最終的に100億円を築いた伝説の億万長者です
なんと、渋沢栄一や、大隈重信の顧問も務めたそうですよ
結論から言うと、本多静六さんの蓄財法は超シンプル
基本は
- 積極的に働く
- 給料から少しずつ貯める
- 投資で雪だるま式に増やす
たったこれだけ。
そして、とにかく努力することです(本書のキモ)
本書で紹介されているのは、キラキラしたサクセスストーリーではありません
すごく地道で、時間もかかります
しかし、ただまっすぐにやり続ければ、誰でも確かな財産を築くことができます(だけど、ほとんどの人がやらない)
伝説の億万長者が明かす、『お金と人生の真実』を見ていきましょう!
▼ この記事はこんな人におすすめ
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『私の財産告白』の目次
前半は「蓄財術」、後半は「処世術」について書かれています
- 貧乏征伐と本多式貯金法
- お金の貯め方・殖やし方
- 最も難しい財産の処分法
- 金と世渡り
- これからの投資鉄則
【私の体験社会学】
- 儲かるとき・儲からぬ時
- 儲ける人・儲けさせる人
- 人間的サラリーマン訓
- 人を使うには・人に使われるには
- 平凡人の成功法
総ページ数は212ページ
「昔の本だから読みづらいかも…」と思っていましたが、本多さんの体験に基づいて書かれているため、すごく説得力があり読みやすかったです
『私の財産告白』を3分で要約!
それでは本書の内容をザックリ紹介します
今回は『蓄財術』について、僕が「ここは重要だ」と思ったところをまとめてみました
お金を「稼ぐ」「守る」「増やす」の3つ視点から紹介します
『お金を稼ぐ』ために大切なこと
仕事を道楽化する
「毎日の仕事が面白くてたまらない!」←これが人生最大の幸福
仕事から充実感を得られるだけでなく、お金も、名誉も、生活も恵まれてくる
仕事を道楽化する方法はただ1つ。勉強し、努力すること
どんな仕事でも始めは辛いが、迷わず努力を続ければ面白みが出てくる
面白みが出てくれば、その仕事は負担や苦痛でなくなる
副業をする
蓄財するには、節約などの消極策ばかりでは不十分
そこで、本業に支障が出ない範囲で、勉強になる仕事を選び副業をする
副業も、忍耐と継続が重要
次第に慣れて、面白みが出てくる
『お金を守る』ために大切なこと
通常収入の25%、臨時収入の100%を貯金する
- 給与の25%は貯金、賞与は100%貯金する
- 利子や配当は通常収入とみなし、25%を貯金する
「そんなに貯金するの⁉絶対に無理!!」
と思われるかもしれないが、その水準で生活している人もいる(倹約すれば無理ではない)
始めは苦しいが、それは苦しいのを逃れるための苦しさ
辛抱すれば、だんだん使えるお金が増えてくる
家計簿をつける
貯金をつくる生活は、まず家計簿をつける生活から
自分のお金の流れが分かる
倹約をする
義理人情を欠いてまで欲張るのはダメ(=ケチ)
ただ、自分に対してだけは、足るを知り、一切の無駄をなくして我欲をおさえる生活を目指す
それでも「ケチ」と言われるかもしれないが、「気前がよい」とおだてられつつ不安な生活を続けるよりマシ
また、倹約生活を経験することで、物事の価値認識が深まり、生活の向上をめざす努力と幸福も生まれる
虚栄心を捨てる
蓄財するのに一番の障害になる
- 家柄を誇る
- 習慣やしきたりにとらわれる
- 見栄のためにお金を使う
これらは全部ダメ
自分の値打ちが銀でしかないのに、金メッキでもいいから金に見せかけたい
そんな思いは捨てる
銀は銀なりに暮らせばいい
さらに人生をより安全にし、生活をより健全にしようとするなら、むしろ一歩ひいて銅や鉄の生活をすべき
また、2倍お金を使っても、幸福は2倍にならない
それよりも、人生が上向きであるか、下向きであるかが重要
お金を貸さない
親戚や友人であっても、お金を貸してはダメ
死に金になるばかりでなく、借りた人の失敗や墜落を助けることになる
お金を貸さない代わりに、お金の知識を教えてあげるのがオススメ
保証人になるのは論外
全てを失う可能性がある
『お金を増やす』ために大切なこと
雪玉が斜面を転がるように増やす
複利を使うということ
資産からの収入は再投資が基本
雪玉と同じで、小さくても中心となる玉ができると勝手に転がりはじめ、あとは面白いように大きくなってくる(=資産が大きくなる)
この方法は誰でも使える
堅実に投資する
投機はダメ。
投資する場合は
- 分散投資
- 長期投資
- 現物取引(レバレッジなし)
これが基本
どれだけ値下がりしても、全部の買受金が準備されているからビクともせず、長期保有ができる
時節を待つ
上手に投資したいのであれば、景気の循環をいつも観察すべき
そして、
- 好景気 ⇒ 勤倹貯蓄
- 不景気 ⇒ 思い切った投資
という投資を、時期を逃さず繰り返すのがよい
本書のキモ『努力すること』
最重要メッセージは『努力すること』だと感じました
蓄財でも仕事でも、勤勉に励んで努力を続ける
すると、資産は次第に大きくなり生活が自立してくる、仕事は面白みがでてきて楽しくなる
こうなれば、相乗効果でどんどん人生の幸福度は高くなっていきます
著者は子供に財産を相続せず、ほぼ全額を寄付しました
理由は、子孫に生涯ずっと努力をしてもらいたいから
幸福は、「もっと自分を良くしよう」「生活を良くしよう」「人生を良くしよう」という努力からしか得られないと考え、子孫からその喜びを奪いたくなかったんですね
さいごに
世の中には誰もが勝てる勝負がある。
しかし、ほとんどの人はそういう勝負には参加をしない。
本多静六という人が人生で行った勝負は、その「誰もが勝てるが。ほとんどの人がしない勝負だった。」
※『私の財産告白』解説より引用
本書の蓄財法は、『誰もが知っていて、誰もができるのに、ほとんどの人がしない』方法でした
なぜ、ほとんどの人がしないのか…
それには、努力し続けることの難しさがあるからだと思います
しかし、努力を続ければ何事も楽しくなる、幸福度が増すことが本書を読んでよく分かりました
「人生をより良くするために、コツコツと努力を続けよう」
そう思わせてくれる素敵な本でしたね
さいごまで読んでいただき、ありがとうございました!
今回の記事では紹介できませんでしたが、本書には本多静六が人生経験から学んだ『処世術』も載っています
- 失敗のあつかい
- 人に儲けさせると、返ってくる
- 人に感謝し、ゆずる
- 知識や経験をふりまわさない
- 人の名前を覚える
- 頼まれごとを忘れない
- 人の意見をよくきく
- ユーモアを持つ
など
気になった方はチェックしてみてください。
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