こんにちは!
8my(@8my__)です
『ホセ・ムヒカの言葉』を読みました
ホセ・ムヒカは質素な暮らしぶりから、『世界でもっとも貧しい大統領』と呼ばれたウルグアイの元大統領です
2012年リオ会議の『もっとも衝撃的なスピーチ』で一躍、時の人になりました
このスピーチを初めて聞いた時は、本当にしびれましたね。
ムヒカ元大統領がどういう人なのか、もう少し掘り下げると
▼ ムヒカ元大統領の経歴
- 1935年
ウルグアイで生まれる - 青年時代
ゲリラ活動に参加し、逮捕される - 1972年~1985年
13年間の過酷な獄中生活を送る - 1995年
下院議員選挙で初当選 - 2010年~2015年
ウルグアイ大統領
▼ ムヒカ元大統領の生活
- 給与131万円のうち約90%を寄付
- 生活費は月に1,000ドル
- 大統領官邸に住むことを拒否、小さな農場にある平屋で暮らす
- 水道なし。井戸水を利用
- 愛車は1987年製。自分で運転する
- 60年前に購入した自転車を大切に使っている
壮絶な人生、そして大統領とは思えない質素な生活を送っています
『ホセ・ムヒカの言葉』には、そんなムヒカ元大統領の名言がつまっています
読めば、
- 本当の豊かさとは何か
- 人生で大切なことは何か
に気づかされると思います
今回の記事では、『ホセムヒカの言葉』について、内容と読書感想を紹介します。
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『ホセ・ムヒカの言葉』の目次
- プロローグ
⇒『もっとも衝撃的なスピーチ』全文 - 第1章『質素の哲学』
⇒ムヒカ元大統領の芯となる考え方 - 第2章『理想への闘い』
⇒生い立ち、ゲリラ活動、刑務所生活について - 第3章『指導者の言葉』
⇒大統領になってからの振舞い、政策について - エピローグ
⇒もうひとつの『もっとも衝撃的なスピーチ』
総ページ数は110ページほど
読書が得意でなくても、2時間ぐらいで読めると思います
非常に読みやすい本です
印象に残った『言葉』と感想
それぞれの章から印象に残った言葉と感想を紹介します
第1章『質素の哲学』で印象に残った言葉
第1章は、ムヒカ元大統領の核心『質素であること』について
印象に残った言葉が多く、最も重要な章だと感じました
私は貧乏ではない。質素なだけです
貧乏とは、欲が多すぎて満足できない人のことです
私は、持っているもので贅沢に暮らすことができます
私たちは、まるで消費するためだけに生まれてきたかのようです
それができないとき、不満を持ち、貧しく、そして、自己疎外感を抱きます
今の市場主義経済では、
- 一生懸命働いて、ガッツリ稼ぐ
- より良いものを、よりたくさん買う
ということが『豊かなこと』という価値観が蔓延しています
しかし、自分の中の「もっと!もっと!」という欲を追いかけるからこそ、貧乏になるんですね。
『足るを知る』ことが大切。
もし、少ししか物を持っていなければ、その物を守るための時間も少しで済みます
人がものを買うときは、お金で買ってはいない
そのお金を貯めるために割いた人生の時間で買っているのです
質素は”自由のための闘い”です
『物を買う』ことが人生から自由な時間を奪っています
なぜなら、
- 買う前
⇒働いてお金を稼ぐ - 買った後
⇒維持、メンテナンス
というように、自分の時間を割く必要があるからです
好きなことをやる時間、家族と過ごす時間、冒険する時間など
人生を充実させるために最も大切なこれらの時間を、消費主義社会は奪ってしまっています
第2章『理想への闘い』で印象に残った言葉
第2章は、青年時代のゲリラ活動、そして13年にもおよぶ刑務所生活での思いや考えが紹介されています
余裕のある人には弱者を助ける義務がある
貧しい生活をしている人々の生活が改善されれば、我々の生活も良くなります
世界が物とお金と資源で溢れているなか、人に車を貸すことも惜しみ、貧乏人に手を差し伸べず、野良犬にご飯も家もあげないような、こんなにもセコい世界は他にあるのでしょうか
神様に謝りたい
青年時代は、『格差のない社会と自由』を実現するために、ゲリラ活動に参加
大統領が元ゲリラってなんだか凄いですよね(笑)
ゲリラ活動は政府機関の襲撃や、要人の誘拐など過激
しかし、奪ったお金や食料を貧しい人たちに分配していたため、民衆からは支持されていたそうです
長年、私は刑務所の床で眠りました
ですから、マット1枚与えられただけで、その夜は幸せな気持ちになれました
過激なゲリラ活動をしていたために、逮捕され厳しい獄中生活を送ります
十分な水さえ与えられない、拷問されても治療してもらえない、そんな最低の状況
そこで13年も過ごしたからこそ、『マット1枚』のような小さなことにも感謝できるようになったとムヒカ元大統領は言っています
自分たちは、物で溢れる社会に慣れているため、『小さな有難さ』になかなか気づけないですよね
第3章『指導者の言葉』で印象に残った言葉
第3章では、ムヒカ元大統領が実施した政策や、国民に対する振舞いについて書かれています
印象に残ったのは、どんな大統領だったかが分かる以下のニュースです
ムヒカを街中で見掛けたことがあるという声も多く、「街の食堂でたまたま相席になり、一緒にランチを食べた」というような証言もあった
小汚いビアホールで、乱れた白髪、節くれだった足にくたびれた革のサンダルを引っ掛け、質素な昼食を夢中で食べるムヒカを時々見ることができる
仕事帰りにヒッチハイクしようと路肩で手を挙げていた男性のために止まってくれたのは、一台のフォルクスワーゲンだった
何台もの車に素通りされていただけに、男性の喜びはひとしお
「やっと止まってくれた!」とばかりに駆け寄ってみると、そこには見覚えのある顔!
(中略)
男性はにわかには信じられなかったというが、当たり前だ
なんと、車を運転していたのはムヒカ大統領本人だったのだ!
常に国民と同じ目線で、国民に寄り添い、とにかく国民との距離が近い
日本の政治家では考えられないですね
だから、
- 多くの人から愛される大統領
- 本当に困っている人のためになる政策を実施
ということができたんでしょう
さいごに
本書は、ムヒカ大統領の言葉やエピソードから
- 本当の豊かさとは何か
- 人生で大切なことは何か
について考えさせてくれる良書でした
ムヒカ元大統領の生き方、思想、言葉、全てに感動すると思います
気になった方はぜひ手にとってみて下さい
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